国際行政書士斉藤事務所
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福岡の土木一式許可|資格・経験と専門工事の境界

こんな方へ:道路・河川などの一式工事と専門工事で迷う方

福岡県知事許可の保有業者数

6,341業者

県知事許可のみ。基準日:2026年3月31日。業種重複があり、個別の取得可否とは別です。

土木一式の許可は、道路や河川などを総合的に建設する工事に対応します。土を掘る、舗装する、といった専門工事をまとめて扱える許可ではありません。自社が完成を約束する範囲と、技術者が総合管理した経験を先に整理しましょう。

土木一式の工事例は、請け負う完成物から確かめる

道路改良、河川の改修、橋梁の建設、造成などでも、名称だけで土木一式とは決まりません。土工、構造物、排水などを総合的に企画・指導・調整する契約なのか、その一部分を専門工事として請け負うのかが分かれ目です。元請として全体を管理した工事を探し、発注仕様書と工事内訳から説明できる形にします。

たとえば道路の工事でも、既設路面の舗装だけを独立して請け負う場合と、道路そのものを総合的に築造する場合とでは整理が異なります。工事場所が同じ、発注者が公共団体という事情だけでは、一式と専門の区分を決められません。

図1工事の内容から許可業種を比較する
工事の内容から許可業種を比較する 全体の企画・調整。土木一式を検討。舗装だけを受注。舗装工事を検討。 全体の企画・調整 土木一式を検討 舗装だけを受注 舗装工事を検討

全体の企画・調整。土木一式を検討。舗装だけを受注。舗装工事を検討。

出典:建設業法 第3条・別表第一/福岡県手引き 第1「建設工事と建設業の種類、その内容と例示」/国土交通省「業種区分・区分の考え方」。

資格は正式名称・種別と、一般か特定かを照合する

営業所技術者等(旧:専任技術者)の代表的な資格経路は、次のとおりです。

一級・二級土木施工管理技士(二級は種別「土木」)、一級・二級建設機械施工管理技士、技術士(建設部門等。部門・選択科目は有資格コード一覧による)

具体的に使う資格は、資格証の正式名称・種別と県の有資格コード一覧で照合してください。

土木施工管理の資格は種別まで確認します。土木の名称が付く資格でも、塗装や薬液注入の種別を、土木一式の資格と読み替えることはできません。建設機械施工や技術士による経路もあるため、免状の正式名称を省略せずに確認しましょう。

この業種は指定建設業に含まれます。一般で使える経験経路が、そのまま特定でも使えるとは限らず、特定営業所技術者の資格条件を別に照合する必要があります。

出典:建設業法 第7条第2号・第15条第2号/福岡県手引き 参考資料「有資格コード一覧」・注記。

経験証明は工事の内容と本人の在籍をつなげる

経験証明では、本人がどの土木工事に、いつ、どの立場で携わったかを時系列にします。掘削だけ、鉄筋だけといった専門工事の経験を、現場全体が道路工事だったという理由で一式へ集めないことが大切です。

総合管理の範囲が見える契約書、仕様書、内訳、施工体制の資料を組み合わせ、勤務先の在籍資料と結び付けます。工事経歴書の工事名が広すぎる場合は、元の契約内容を見て確認し、申請用に実態と違う名称へ書き換えないでください。公共工事の受注を予定する方は、許可の後の経営事項審査も同じ予定表に置きます。

図2実務経験の確認資料を結び付ける
実務経験の確認資料を結び付ける 元請契約・仕様書。総合管理の内容。在籍期間と対応。 元請契約・仕様書 総合管理の内容 在籍期間と対応

元請契約・仕様書。総合管理の内容。在籍期間と対応。

出典:福岡県手引き 参考資料「実務経験の確認資料」・常勤性の確認資料。資料の整理方法は当事務所の編集。

似た工事との境界を、材料名だけで決めない

一式の許可があるから舗装やとび・土工を単独受注できる、という理解は避けましょう。軽微な工事や附帯工事等の扱いを除き、独立して請け負う専門工事には、その業種の許可を検討します。

また、公道下の下水道配管、敷地内の配管、処理設備の設置は、同じ「水道関係」でも区分が異なります。土木一式、管、水道施設のどこに当たるかは、設備の用途と契約範囲を具体化して確認します。

出典:建設業法 第3条・別表第一/福岡県手引き 第1「建設工事と建設業の種類、その内容と例示」/国土交通省「業種区分・区分の考え方」。

福岡の許可保有数は、所在地と集計時点を分けて読む

県公表名簿の基準日は2026年3月31日、取得日は2026年10月28日です。以下は土木工事業(土木一式)の許可を持つ県知事許可業者について、許可番号ごとに重複を除き、名簿上の所在地で数えたものです。

所在地の地域当該業種の許可保有数
北九州市1,304業者
福岡市1,179業者
久留米市425業者
その他の市町村3,433業者
県知事許可の合計6,341業者

件数の多い地域の一部を掲載しています。同数の地域がある場合の順位を断定する表ではなく、大臣許可業者や許可不要の事業者を含む全事業者数でもありません。

県の集計で土木の保有数が多い地域でも、公共工事の指名や入札参加資格を持つ事業者の数と同じではありません。地域の保有数は協力先を調べる入口とし、受注余力や施工実績は個別に確認します。集計の全体像や純計・延べの違いは 福岡の建設業者数と分布|県名簿で見る業種・地域の違い を参照してください。

出典:福岡県「建設業許可業者の検索、書類の閲覧、名簿について」。県公表名簿を許可番号・業種・所在地で当事務所集計。

LINE相談には受注資料と資格の情報を用意する

相談時は、全体を請け負った工事と専門工事の契約を分け、技術者の免状と並べてください。公共工事を目指す場合は、許可申請だけでなく決算届、経営事項審査、入札参加資格の予定も伝えると、準備の順番を整理しやすくなります。

常勤役員等(旧:経営業務の管理責任者)、財産的基礎、社会保険、営業所等の共通要件は 建設業許可の要件を確認|福岡で人・財産・営業所と資料を整理 で確認します。
技術者の要件は 営業所技術者等の要件|福岡で資格・実務経験・常勤性を確かめる、業種選びは 建設業許可の業種一覧|福岡で工事内容から必要な業種を選ぶ、経験資料は 福岡の建設業許可|持っている資格から対応業種を調べる方法、自己点検は 福岡の建設業許可セルフ診断|人・資金・営業所を順に確認 へ案内しています。

出典:前掲の福岡県手引き・参考資料に基づく当事務所の案内。