国際行政書士斉藤事務所
公開更新

福岡で公共工事を目指すには|建設業許可から入札までの道順

こんな方へ:建設業許可の取得から、公共工事への参加を目指す方

経審結果を受注に用いる期間

審査基準日(決算日)から1年7か月

通知を受け取った日から数えません。発注機関の資格受付も別に確認します。

公共工事を目指すときは、建設業許可の取得と入札参加までの手続きを分けて考えます。
経営事項審査の準備に加え、発注機関ごとの入札参加資格の受付を確認します。
受けたい工事と参加したい時期から、必要な資料と締切を逆算しましょう。

許可から入札まで、別々の手続きを一本の工程にする

大まかには、建設業許可の取得・維持、決算変更届の整理、経営状況分析、経営事項審査、発注機関への入札参加資格申請、個々の入札等という流れで確認します。許可を持つだけで入札名簿へ載るわけではなく、名簿へ載ることと受注できることも別です。

まず、どの工事業で、県や市町村などどの発注機関を目指すかを決めます。機関ごとに資格の区分、地域要件、実績や技術者の条件などを確認するためです。経営事項審査の流れ|福岡で決算から公共工事の準備をつなぐと入札参加資格の申請|福岡で経審後に確認する発注先と受付時期では経審と入札の手続きの違いを整理しています。
名前が似た結果通知や申請書を、同じ更新手続きと思い込まないようにしましょう。

出典:建設業法 第3条・第7条・第8条・第11条・別表第一/福岡県「許可を受けた後に必要な手続きについて」。

最初の経審は、会社設立から一律の待ち期間で決まらない

初回の準備に時間がかかるのは、決算を基準に資料を整え、分析と審査、入札の受付日程をつなぐ必要があるためです。会社を作ってから一律に一定期間待たなければ申請できない、といった説明にはせず、設立状況や承継などの事情も含めて確認します。

現在の決算日、許可の状況、会計資料、必要な分析結果、狙う名簿の受付を並べます。申請書を早く作るだけでは、受付期間や有効な結果通知の問題を解消できません。余裕のあるときに会計記録や工事実績の区分を整え、どの審査基準日から準備を始めるかを相談してください。

図1公共工事へ向けた工程
公共工事へ向けた工程公共工事へ向けた工程。許可と決算資料、分析と経営事項審査、入札資格・個別の入札の順に確認します。許可と決算資料分析と経営事項審査入札資格・個別の入札

公共工事へ向けた工程。許可と決算資料、分析と経営事項審査、入札資格・個別の入札の順に確認します。

出典:福岡県「許可を受けた後に必要な手続きについて」。

評点の準備は、事実に基づく記録と継続した体制から始める

技術者、社会保険、CCUSなど、審査で確認する項目は制度の改正や申請区分によって資料が変わります。点数を上げる話だけを先行させず、実際の雇用、資格の取得状況、加入・取組の実態と、それを証明できる記録を確認します。名義だけの配置や、後から事実があったように整える資料は用いません。

会計面では工事と兼業の区分、完成と未成の区分、対応する原価が重要です。資料は許可の決算変更届とも関係するため、経営事項審査の流れ|福岡で決算から公共工事の準備をつなぐ、CCUS登録の進め方|事業者・技能者と建設業許可の違い、福岡の決算変更届の財務諸表|決算書の科目を読み替える順番を合わせて確認してください。
審査項目の変更を毎年の管理に織り込み、過去の点数表だけを前提に事業計画を立てないことが大切です。

出典:福岡県「許可を受けた後に必要な手続きについて」/建設業法施行規則 第7条・別記様式。

有効期間は、決算日と次回の審査から管理する

経審の結果を公共工事の受注に用いる際の期間は審査基準日(決算日)から1年7か月です。通知を受け取った日から単純に数えるものではないため、決算日、申請予定、結果通知の見込みを一覧にします。分析機関の手続きや補正に時間がかかる可能性も工程に含めます。

許可の更新、決算変更届、経審、入札資格は別の締切です。どれかを済ませたから他も延長されるわけではありません。

次の経審までの間に許可の満了がある場合や、技術者交代、営業所移転がある場合は、変更届も並行して点検します。毎年同じ資料を提出する作業ではなく、現在の体制を正しく報告する作業として管理しましょう。

図2期限の管理
期限の管理期限の管理。決算日を基準にする、次回の審査を準備、名簿の受付も別に確認の順に確認します。決算日を基準にする次回の審査を準備名簿の受付も別に確認

期限の管理。決算日を基準にする、次回の審査を準備、名簿の受付も別に確認の順に確認します。

出典:建設業法 第3条・第7条・第8条・第11条・別表第一/福岡県「許可を受けた後に必要な手続きについて」。

福岡県と市町村の入札受付は、それぞれの要領で確認する

県の名簿と市町村の名簿は、対象期間や受付方式が同じではありません。定期受付だけか随時受付があるか、電子入力の後に郵送等が必要か、結果通知の基準日や業種に条件があるかを、応募先の要領から確認します。過去に取引がある市町村でも、最新の受付を改めて見ることが必要です。

地域ごとの入口は福岡県の建設業許可|市町村・区別の提出先と閲覧窓口を探すです。県全体の窓口や許可の提出先とは別に、入札担当の案内を確認してください。未確認の受付日を記事の数字で埋めず、事前に公式ページで確認する項目として残します。参加したい発注機関を絞ると、準備の優先順位をつけやすくなります。

受付を調べる際は、工事の入札資格と、測量・設計や物品等の資格のページを取り違えないようにします。

同じ自治体でも担当や受付が異なる場合があります。必要な実績や技術者の条件が申請時点のものか、基準日時点のものかも確認し、経審の通知に載る業種と一致させます。電子入力が終わっても添付書類の送付が残る方式では、入力日と提出完了日を別に管理し、名簿へ反映される時期まで確認します。

応募先ごとの要領の名称と確認日も記録します。記事の説明は全体の入口として使い、実際の申請では対象年度の要領が優先されます。毎回同じ添付でよいと思い込まず、変更した受付条件を記録してください。申請の準備を任せている人がいる場合は、同じ控えを渡しておきましょう。

出典:福岡県「許可を受けた後に必要な手続きについて」。

相談では、決算日と目指す発注機関を伝える

LINEでは、持っている許可の業種、決算日、経審を受けたことがあるか、参加したい発注機関をお知らせください。工事を受注できる保証ではなく、参加に向けた手続きと資料の不足を整理する相談です。直近の受付に間に合わない場合も、その次へ向けて準備すべき記録を検討できます。

当事務所では許可と経理の双方を扱う立場から、工事経歴、財務資料、毎年の届出をつなげます。税務判断や労務の専門手続きは担当する専門家へ確認し、資料を集める窓口と期限が重ならないよう工程を整理します。

出典:福岡県「許可を受けた後に必要な手続きについて」/福岡県「建設業許可申請・確認資料一覧表」。