福岡の清掃施設工事業許可|資格・経験と業種の境界
こんな方へ:ごみ・し尿の処理施設と、機器工事の区分を知りたい方
福岡県知事許可の保有業者数
16業者
県知事許可のみ。基準日:2026年3月31日。業種重複があり、個別の取得可否とは別です。
ごみ処理施設やし尿処理施設を設置する工事は、清掃施設工事業を検討します。建物の清掃や施設の運転・保守をする業務の許可ではありません。処理施設全体の工事なのか、単体機器や配管の工事なのかを分けて確認しましょう。

清掃施設の工事例は、請け負う完成物から確かめる
県の工事例は、ごみ処理施設工事とし尿処理施設工事です。「環境設備」「処理設備」という幅広い契約名だけでは、清掃施設の区分に当たるかを判断できません。何を処理し、どの方式の施設を設けるかを明らかにします。
処理場全体の工事には、建築、機械、電気、配管等が組み合わされます。現場名がごみ処理施設だったから、そこで施工した全ての仕事が本業種になるとは限りません。自社が完成させる範囲と処理の機能を、仕様や系統図から整理してください。
ごみ・し尿の処理施設。清掃施設を検討。集塵機器だけを設置。機械器具設置を確認。
出典:建設業法 第3条・別表第一/福岡県手引き 第1「建設工事と建設業の種類、その内容と例示」/国土交通省「業種区分・区分の考え方」。
資格は正式名称・種別と、一般か特定かを照合する
営業所技術者等(旧:専任技術者)の代表的な資格経路は、次のとおりです。
技術士(衛生工学部門の対象科目等。部門・選択科目は有資格コード一覧による)。資格以外の学歴・実務経験等の経路は条件別に確認する
具体的に使う資格は、資格証の正式名称・種別と県の有資格コード一覧で照合してください。
代表的な資格として対象部門・選択科目の技術士等を確認します。衛生工学という部門名だけを省略して伝えず、証書に記された科目や一覧の注記も照合してください。設備運転や保守に関する資格が、許可側の資格として同じに使えるとは限りません。
資格以外の実務経験等の経路を検討する場合も、清掃施設の建設工事として何を経験したかを確認します。特定を申請する方は、一般の条件と同じにせず、指導監督的な実務等を含めた対象経路を別に整理します。
出典:建設業法 第7条第2号・第15条第2号/福岡県手引き 参考資料「有資格コード一覧」・注記。
経験証明は工事の内容と本人の在籍をつなげる
経験資料は、処理施設の設置工事のうち、自社が受注した内容が分かる契約・仕様から整理します。施設の運転、保守点検、清掃、産業廃棄物処理等の役務と、建設工事の施工を分けることが重要です。
長期の運転委託等に関わっていたというだけで、工事の実務経験の期間を満たすとは判断しません。実際の設置工事や改修の内容、本人の担当、在籍期間を確認します。大きな施設の一部だけを施工した場合には、何の機能を完成させたかを説明し、単体機器や配管等の専門区分と比較してください。
処理方式と系統図。設置と運転を区別。自社と本人の担当。
出典:福岡県手引き 参考資料「実務経験の確認資料」・常勤性の確認資料。資料の整理方法は当事務所の編集。
似た工事との境界を、材料名だけで決めない
単体の公害防止施設では、排水処理設備は管、集塵設備は機械器具設置など、専門の工事区分を確認します。「環境をきれいにする設備だから清掃施設」という選び方はできません。
し尿の処理施設も、浄化槽によるもの、下水道で集めた汚水を処理するもの、汲取りで集めたし尿を処理するものでは、管・水道施設・清掃施設の区分が異なります。処理する物の名前に加え、収集方式や施設の設置主体等まで、県手引きの区分と照合することが大切です。
出典:建設業法 第3条・別表第一/福岡県手引き 第1「建設工事と建設業の種類、その内容と例示」/国土交通省「業種区分・区分の考え方」。
福岡の許可保有数は、所在地と集計時点を分けて読む
県公表名簿の基準日は2026年3月31日、取得日は2026年10月28日です。以下は清掃施設工事業の許可を持つ県知事許可業者について、許可番号ごとに重複を除き、名簿上の所在地で数えたものです。
| 所在地の地域 | 当該業種の許可保有数 |
|---|---|
| 福岡市 | 4業者 |
| 北九州市 | 3業者 |
| 行橋市 | 2業者 |
| その他の市町村 | 7業者 |
| 県知事許可の合計 | 16業者 |
件数の多い地域の一部を掲載しています。同数の地域がある場合の順位を断定する表ではなく、大臣許可業者や許可不要の事業者を含む全事業者数でもありません。
清掃施設の保有数は、清掃会社や廃棄物処理業者の総数ではありません。少数の保有業者という数字から、工事需要の少なさや受注の有利さを判断せず、許可区分の分布として読みます。集計の全体像や純計・延べの違いは 福岡の建設業者数と分布|県名簿で見る業種・地域の違い を参照してください。
出典:福岡県「建設業許可業者の検索、書類の閲覧、名簿について」。県公表名簿を許可番号・業種・所在地で当事務所集計。
LINE相談には受注資料と資格の情報を用意する
処理対象、収集方式、施設の系統図、自社の受注範囲を用意してご相談ください。運転・保守の仕事もある方は、建設工事と分かれる資料を探します。技術者の資格と過去の施工を照合し、清掃施設か、管・水道施設・機械器具設置かを具体的に整理しましょう。
常勤役員等(旧:経営業務の管理責任者)、財産的基礎、社会保険、営業所等の共通要件は 建設業許可の要件を確認|福岡で人・財産・営業所と資料を整理 で確認します。
技術者の要件は 営業所技術者等の要件|福岡で資格・実務経験・常勤性を確かめる、業種選びは 建設業許可の業種一覧|福岡で工事内容から必要な業種を選ぶ、経験資料は 福岡の建設業許可|持っている資格から対応業種を調べる方法、自己点検は 福岡の建設業許可セルフ診断|人・資金・営業所を順に確認 へ案内しています。
出典:前掲の福岡県手引き・参考資料に基づく当事務所の案内。