国際行政書士斉藤事務所
公開更新

福岡の電気通信工事業許可|資格・経験と業種の境界

こんな方へ:通信設備の施工・設定・保守を整理したい方

福岡県知事許可の保有業者数

654業者

県知事許可のみ。基準日:2026年3月31日。業種重複があり、個別の取得可否とは別です。

通信回線、放送、データ通信等の設備を設ける工事は、電気通信工事業を検討します。電源を供給する電気工事や、保守・設定だけの役務と分けて確認することが大切です。通信設備を扱ってきた期間を、そのまま施工経験にしないようにしましょう。

電気通信の工事例は、請け負う完成物から確かめる

有線・無線の通信、放送機械、データ通信、情報収集・表示等の設備が県の例示にあります。LANや監視用の設備等でも、どの機能の設備を設置する工事なのかを図面で確認します。機器の販売、ソフトウェア設定、運用支援だけの場合と分けて考えてください。

建物改修では、電源、通信配線、制御、消防設備がまとまって設計されることがあります。設備名の一部だけで区分せず、自社が完成させる通信設備と他業者が施工する範囲を、系統図や契約内訳から整理します。

図1工事の内容から許可業種を比較する
工事の内容から許可業種を比較する 通信設備の設置・改修。電気通信を検討。保守サービスのみ。工事と役務を区別。 通信設備の設置・改修 電気通信を検討 保守サービスのみ 工事と役務を区別

通信設備の設置・改修。電気通信を検討。保守サービスのみ。工事と役務を区別。

出典:建設業法 第3条・別表第一/福岡県手引き 第1「建設工事と建設業の種類、その内容と例示」/国土交通省「業種区分・区分の考え方」。

資格は正式名称・種別と、一般か特定かを照合する

営業所技術者等(旧:専任技術者)の代表的な資格経路は、次のとおりです。

一級・二級電気通信工事施工管理技士、技術士(対象の電気電子部門等)、電気通信主任技術者(資格者証交付後の実務経験五年以上)。工事担任者等の経路は資格区分と必要経験を一覧表で確認する

具体的に使う資格は、資格証の正式名称・種別と県の有資格コード一覧で照合してください。

電気通信工事施工管理技士等の経路は、免状の種目を確認します。電気工事施工管理と電気通信工事施工管理は別の種目で、名称が似ていても同じ業種として扱うことはできません。電気通信主任技術者等には取得後の経験条件があるため、資格だけで完結すると考えないようにします。

施工管理技術検定等の制度が変わる前から仕事をしている人は、現在の資格経路と過去の実務経験経路を分けて比較します。資格の新設時期から、以前の経験が全て使えないと判断するものではありません。

出典:建設業法 第7条第2号・第15条第2号/福岡県手引き 参考資料「有資格コード一覧」・注記。

経験証明は工事の内容と本人の在籍をつなげる

通信設備の設置、改修、修繕等の施工内容が分かる受注書類を整理します。保守、点検、整備等の役務の提供は、県の手引きで施工の工事と区別されています。通信会社や情報系企業で働いていたという職歴だけで、必要な建設工事経験がそろうとは限りません。

機器の据付け、配線、既設設備の改修などの担当内容を、契約・仕様と本人の在籍資料で対応させます。資格取得後の経験が必要な経路では、取得以前の工事をその期間へ混ぜないようにしてください。工事担任者等の免状を使う場合も、資格区分と交付時期、対象経験を確認します。

図2実務経験の確認資料を結び付ける
実務経験の確認資料を結び付ける 設置工事の仕様。本人の施工担当。資格交付後を確認。 設置工事の仕様 本人の施工担当 資格交付後を確認

設置工事の仕様。本人の施工担当。資格交付後を確認。

出典:福岡県手引き 参考資料「実務経験の確認資料」・常勤性の確認資料。資料の整理方法は当事務所の編集。

似た工事との境界を、材料名だけで決めない

電源の設備と、信号・通信を担う設備は、契約範囲から電気と電気通信を分けて検討します。「弱電だから電気通信」と短く結論付けず、自動火災報知等の消防施設に当たるものはその専門区分も確認します。

設備を設ける工事と、設置後の保守サービスの違いも重要です。同じ機器を相手にする仕事でも、契約の目的が違えば経験の整理が変わります。設置工事を受注した資料と、月額保守等の資料を別にしておくと、申請時の説明がしやすくなります。

出典:建設業法 第3条・別表第一/福岡県手引き 第1「建設工事と建設業の種類、その内容と例示」/国土交通省「業種区分・区分の考え方」。

福岡の許可保有数は、所在地と集計時点を分けて読む

県公表名簿の基準日は2026年3月31日、取得日は2026年10月28日です。以下は電気通信工事業の許可を持つ県知事許可業者について、許可番号ごとに重複を除き、名簿上の所在地で数えたものです。

所在地の地域当該業種の許可保有数
福岡市287業者
北九州市139業者
久留米市31業者
その他の市町村197業者
県知事許可の合計654業者

件数の多い地域の一部を掲載しています。同数の地域がある場合の順位を断定する表ではなく、大臣許可業者や許可不要の事業者を含む全事業者数でもありません。

電気通信の保有数は、情報サービス業者や通信設備の保守業者をすべて数えたものではありません。地域で許可保有数が少ないことから、需要や受注しやすさを断定しないでください。集計の全体像や純計・延べの違いは 福岡の建設業者数と分布|県名簿で見る業種・地域の違い を参照してください。

出典:福岡県「建設業許可業者の検索、書類の閲覧、名簿について」。県公表名簿を許可番号・業種・所在地で当事務所集計。

LINE相談には受注資料と資格の情報を用意する

施工管理、主任技術者、工事担任者等の資格を正式名称で確認し、設置・改修と保守の受注資料を分けてご相談ください。個人事業主の方も、資格、経験、営業所の条件を別々に確認します。電源側も自社で請け負うなら、電気の業種と登録等も合わせて検討しましょう。

常勤役員等(旧:経営業務の管理責任者)、財産的基礎、社会保険、営業所等の共通要件は 建設業許可の要件を確認|福岡で人・財産・営業所と資料を整理 で確認します。
技術者の要件は 営業所技術者等の要件|福岡で資格・実務経験・常勤性を確かめる、業種選びは 建設業許可の業種一覧|福岡で工事内容から必要な業種を選ぶ、経験資料は 福岡の建設業許可|持っている資格から対応業種を調べる方法、自己点検は 福岡の建設業許可セルフ診断|人・資金・営業所を順に確認 へ案内しています。

出典:前掲の福岡県手引き・参考資料に基づく当事務所の案内。