国際行政書士斉藤事務所

福岡の建設業許可|営業所技術者等が退職するときの確認と届出

営業所技術者等(旧:専任技術者)が退職する場合は、後任の要件と変更届を速やかに確認します。
届出の期限があることを、要件を欠く期間が認められるという意味にしないでください。
後任がいない場合は許可への影響があるため、退職日と現在の工事の状況を整理して相談します。

退職後も名前だけ残せばよい、という扱いはできない

営業所技術者等の設置は、許可を受けるときだけでなく、許可後も関係する要件です。退職して実際に業務を担わなくなった人を、申請時のまま担当者として扱い続けることはできません。会社の人事の動きと、許可上の体制を合わせて管理する必要があります。

よくある勘違いは、次の更新までに誰かを探せばよい、許可証が手元にあるので当面は問題ない、と考えることです。国の案内も、営業所技術者等が不在となった場合は許可の取消しの対象等になることを示しています。書類の更新時期と、要件を維持することは別の問題です。

退職を知らされた段階で、どの営業所と業種を担当しているか、他の役割も兼ねていないか、退職の予定日を確認します。本人との連絡が取りにくくなる前に、会社として保管すべき資料や業務の引継ぎも整理してください。

退職予定日と後任確認を並行して管理する退職日を中心に、現在の担当範囲、後任の資格・経験・常勤性、届出の期限を分けて確認する。届出期限は要件欠如の猶予を示すものではない。 退職日と届出期限は別の確認現在の担当変更後の体制退職予定日営業所・業種担当範囲を記録後任の条件資格・経験・常勤現在の工事配置への影響届出の準備期限と提出資料空白期間を自己判断で扱わない

出典:建設業法 第11条・第29条/国土交通省「許可の要件」経営業務管理・営業所技術者等・財産的基礎/福岡県・変更届出書及び添付書類一覧表。

後任は、資格や経験と常勤性をセットで確認する

後任候補には、資格を持つ人の採用、既存の従業員の経験の確認、社長自身が担えるかの検討などがあります。ただし、会社にいる人を任意に記載すればよいわけではありません。担当する業種に対応する資格・経験と、現在の勤務の実態を確認します。

経験による経路を使う場合は、工事資料や在籍の記録を準備する時間が必要です。以前の勤務先の協力が関係する場合もあり、候補者がいることと、資料で要件を説明できることを分けて考えます。資格者の場合も、級や種別、追加経験、担当する営業所との関係を確認してください。

社長を候補にする場合は、経営上の役割との兼任や、現場への配置も整理します。同じ人で不足する役割を一括して埋められると先に決めず、どの要件がどの経路で説明できるかを確かめることが大切です。

出典:国土交通省「許可の要件」経営業務管理・営業所技術者等・財産的基礎/福岡県「許可申請書・確認資料一覧表〔チェックリスト〕」新規申請・注意事項/福岡県・変更届出書及び添付書類一覧表。

変更届の期限と、事実が発生した日を正確に整理する

技術者の変更等に関する届出期限は事実の発生から2週間以内です。福岡県の手引きでは、事実の発生からの期限が示されています。退職や担当変更の実際の日を、書類が整った日へ読み替えないようにしてください。

県の変更届出一覧では、変更届出書(第一面)及び営業所技術者等証明書(新規・変更)等。基準を満たさなくなった場合は届出書(欠格要件等)を区分して案内しています。後任を置く場合と、要件を満たす者がいなくなった場合では、提出する内容の確認が異なることがあります。役員や営業所の変更など、同時に起きている出来事も分けて整理します。

書類を後日出す期限があることは、その間要件を欠いてもよいという意味ではありません。提出先に事情を説明し、後任の就任時期と資料、必要な届出、現在行っている業務への影響を確認します。日程を形式的に合わせて事実を変更することはできません。

届出期限と要件維持は別書類を提出する期限があることを、要件を欠いてよい期間と読み替えない。 届出の確認何をいつ届けるか実際の変更日が基準要件の確認役割を担う人がいるか空白を自己判断しない

出典:建設業法 第11条・第29条/福岡県「建設業許可申請等の手引き」第2―3 許可事項の変更届出等を行う場合/福岡県・変更届出書及び添付書類一覧表。

後任がいないときは、空白と廃業等の扱いを個別に確認する

後任が見つからない場合は、許可要件の欠如と、それに伴う手続きや業務の扱いを確認します。「少しの間なら届出を待てる」「工事が終わるまで名前を残せる」などと自己判断しないでください。申請業種、営業所、現在の契約や施工の状況によって、整理すべき事項が変わります。

必要な廃業等の届出の要否や対象範囲は、県へ事実を示して確認します。会社全体の事業を終えることと、ある許可業種の扱いを変えることも同じではありません。どの人がどの業種に対応していたかを把握しておくと、影響の範囲を確認しやすくなります。

将来の再申請を考える場合は、新しい候補者の要件、証明資料、費用と日程を改めて確認します。退職前から予防できることとして、候補者の資格取得や経験記録、資料保管、退職の連絡を受ける社内の流れを整えておきましょう。

出典:建設業法 第11条・第29条/国土交通省「許可の要件」経営業務管理・営業所技術者等・財産的基礎/福岡県「建設業許可申請等の手引き」第2―3 許可事項の変更届出等を行う場合/福岡県・変更届出書及び添付書類一覧表。

福岡への相談では、退職日と業種別の担当を最初に伝える

相談前には、退職する人、退職の予定または実際の日、担当する営業所と業種、後任候補者、現在の工事と契約を整理します。資料がそろうまで連絡を待つより、どこが未確定なのかを分けて示し、必要な確認を進めることが大切です。

後任不在は許可の取消しの対象となる要件欠如です。県へ退職日、担当業種、後任の準備状況を示し、基準欠如の届出と業種の廃止等の対応を速やかに確認します。他社での対応例があっても、自社の要件欠如をそのまま許容する根拠にはできません。手引きの一般的な期限と、本人の事情に対する確認を区別して記録します。

当事務所へは、退職前の相談でも、すでに退職した後でも、分かっている事実をお知らせください。建設業許可の変更届|福岡で役員・営業所・技術者の変更を管理は変更届の全体、建設業許可の廃業・取消し・失効|福岡で業種を減らす前に確認は廃業等、福岡の建設業許可|外国人を営業所技術者等にする際の確認は外国人の技術者を候補にする場合の確認へつなげます。名義だけの穴埋めではなく、実際の体制を整理して進めます。

出典:福岡県「建設業許可の手引き、申請書類などはこちら」申請書類・手引きの案内/福岡県「建設業許可申請等の手引き」第2―3 許可事項の変更届出等を行う場合/福岡県「許可申請書・確認資料一覧表〔チェックリスト〕」新規申請・注意事項/福岡県・変更届出書及び添付書類一覧表。