国際行政書士斉藤事務所

建設業許可の業種追加|福岡で技術者・経験・更新との組合せを確認

業種追加では、これから請け負う工事に必要な業種と、その業種に対応する技術者を確認します。
すでに許可を持っていても、追加業種の資格や経験を示す資料の確認がなくなるわけではありません。
現在の許可、追加したい工事、更新の時期を並べて、申請の順番を考えましょう。

元請の要望と、実際に追加する工事の内容を照らし合わせる

元請から許可業種の追加を求められた場合は、何の工事をどこまで請け負うための条件なのかを確かめます。相手が示した業種名を参考にしながら、自社が行う施工内容と一致するかを確認します。請求書に工事一式と書いているだけでは、業種を判断しにくい場合があります。

既存の許可業種と新しい工事の関係も整理します。一式工事の許可があるから、専門工事を単独で請け負えると考えないようにしてください。附帯工事に当たるかという問題も、主たる工事との関係を確認する別の論点です。

工事内容を説明する際は、内訳、図面、仕様、設置する設備や材料等が手掛かりになります。業種名を先に決めてから資料の説明を合わせるのではなく、施工の実態から必要な区分を確認します。受注の予定がある段階で相談すると、必要な準備と時期を整理しやすくなります。

出典:建設業法 第3条/福岡県の手引き・建設工事と業種の区分。

追加業種に対応する資格・経験と、営業所での体制を確認する

営業所技術者等(旧:専任技術者)の候補について、追加する業種に対応する資格や実務経験を確認します。現在登録している人が他の業種にも対応できる場合があっても、資格の名称や経験の内容を見ずに、全ての業種へ対応できるとは判断できません。

同じ営業所で複数の業種を担当する場合は、それぞれの要件を満たすかを確かめます。別の営業所や他社での登録との関係も整理してください。人の名義を別の場所でも使えばよいという体制では、実際の専任や常勤の確認に対応できません。

資格を使う場合は種別等、経験を使う場合は工事内容と期間、現在の勤務を一覧にします。申請書の欄が埋まることと、裏付け資料がそろうことを分けて見ましょう。候補者の入社や退任の予定がある場合も、申請時と取得後の体制を合わせて検討します。

既存業種と追加業種の技術者を並べて点検現在の業種と追加する業種を同じ営業所の中へ置き、担当候補者の資格や経験がそれぞれへ対応するか確認する。同じ営業所の体制を点検既存の業種今の担当と要件追加したい業種対応する要件+担当する候補者資格・工事経験・勤務を照合複数業種の担当と別営業所の兼任を分ける

出典:建設業法 第7条・第15条/福岡県の申請・技術者の確認資料案内。

実務経験の期間は、業種ごとの工事と資料から整理する

経験を使って業種を追加する場合は、どの期間にどの工事へ従事したかを整理します。異なる業種の実務経験期間は、原則として同じ期間を重複して計上できません。たとえば、異なる専門工事の経験を同じ在籍年数だけで両方に満たしたとする説明は避けます。県手引きには、関連する指定業種の経験を組み合わせる緩和もありますが、対象業種とその業種自体の経験の条件があるため、通常の経験とは分けて照合します。

契約書や請求書の内容が大きな括りで記載されている場合、申請したい業種の工事を読み取れる資料があるかを確認します。在籍の記録だけで施工内容が分からない場合や、工事の記録はあるが本人との関係が分からない場合は、何を補う必要があるかを調べます。

石工事等の特定の業種を検討する際も、材料名だけで区分を判断せず、実際に何を施工したかを確かめます。石材を扱う工事でも、施工箇所や施工方法によって確認する業種は変わります。工事経験を証明する資料は福岡の建設業許可|実務経験の工事書類が残っていないとき、指定学科による経験期間の経路は福岡の建設業許可|指定学科の卒業歴で実務経験を確認する方法で詳しく説明します。

経験を整理する際は、希望する業種の名前から過去の期間を埋めるのではなく、当時行った工事の内容を先に確認します。ひとつの契約に複数の工種が含まれる場合も、契約名だけで各業種の経験として扱えると考えないでください。実際に担当した施工内容と期間を示せるかが確認の出発点です。

資格による経路がある場合は、経験による説明を続ける前に、その資格が追加したい業種へ対応するかも調べます。同じ営業所で複数の業種を担当することと、別の営業所の役割を同時に担うことは分けて確認します。追加後の営業所ごとの担当一覧を作れば、今ある許可の人員体制へ影響しないかを点検しやすくなります。

追加する業種の工事が既に予定されている場合は、発注者から求められた許可の区分と期限を確認します。申請に必要な資料が集まる時期と、許可後に契約や施工へ進む予定を別に管理し、業種を増やす理由を社内でも共有しておきましょう。

出典:福岡県の手引き・業種区分と技術者の実務経験。実務経験の緩和を使う場合は、同手引きの対象業種と経験の内訳を確認します。

更新との同時申請は、手数料と有効期間の整理を確認する

業種追加の行政手数料は50,000円(一般と特定を同時:100,000円)です。更新等を同時に行う場合の情報は般・特新規+業種追加 140,000円/般・特新規+更新 140,000円/業種追加+更新 100,000円(更新が般・特の一方のみ150,000円、般・特同時200,000円)/般・特新規+業種追加+更新 190,000円です。一般と特定のどちらを追加し、どちらを更新するかによって該当する欄が変わるため、持っている許可の一覧を先に整理します。

追加した許可と既存の許可の有効期間についても、現在の満了日と、今回の申請でどのように扱うかを確認します。手数料の都合だけで更新と同時にすればよいと決めず、受付期間や資料の準備、要件の確認を合わせて検討します。県手引きは、先の許可を更新する際に、有効期間が残っている別業種の許可も併せて更新し、満了日をそろえる方法を示しています。書類の有効期間を調整する欄で申請するもので、業種追加をすれば自動的にそろうという意味ではありません。

業種追加と更新の同時申請について、福岡県は原則として許可満了日の2か月前までの申請を案内しています。通常の更新だけの提出期限と同じ予定で準備せず、追加業種の経験の確認が間に合うかを見極めます。追加の準備をしている間に、既存許可の更新の段取りが遅れないようにしましょう。何を今回進め、何を別の時期に確認するかを分けることが重要です。

更新と業種追加の準備を分ける既存許可の更新と、追加業種の要件を別に確認して組合せを決める。既存の更新有効期間届出の状況業種の追加対応する技術者経験の証明

出典:福岡県の許可申請手数料表/同「許可後の手引き」許可申請等。

現在の届出と資料の状態を点検してから、追加の書類へ進む

業種追加の準備では、決算後や会社の変更に関する届出の状況も確認します。既存の許可が有効であることだけで、すべての届出が整っているとは限りません。提出済みの控えと現在の会社の状態を照合し、不足するものがあれば対応を整理します。

追加業種の書類を作る際は、前回の資料と現在の事実を分けて確認します。営業所の使い方や人員、社会保険等が変わっている場合は、その情報を反映する必要があります。昔の申請書の表記を残したまま、新しい業種だけを書き加える方法では不整合が生じることがあります。

費用は、行政手数料と依頼する作業の範囲、証明書等の実費を分けて確認します。当事務所の報酬は個別見積もりとし、追加する業種と資料の状態を確認してご案内します。資料を探す作業や、経歴を説明するための確認が必要かも、見積もり前に共有してください。

出典:福岡県の申請・変更届の案内/建設業法 第11条。

LINEでは、追加する工事と技術者の候補を伝える

相談時は、現在の許可業種、一般・特定の区分、満了日、追加したい工事の内容、候補者の資格や経験を分かる範囲でお知らせください。元請から届いた条件がある場合は、その目的と対象となる工事も整理します。

業種の一覧は建設業許可の業種一覧|福岡で工事内容から必要な業種を選ぶ、経験資料が不足する場合は福岡の建設業許可|実務経験の工事書類が残っていないとき、指定学科と経験期間の確認は福岡の建設業許可|指定学科の卒業歴で実務経験を確認する方法で詳しく説明します。取引先が必要とする日程と、要件や証明の準備が整う日程を分けて見渡し、申請中であれば追加業種の許可を取得したのと同じと考えないようにします。

出典:福岡県の現行申請案内。