国際行政書士斉藤事務所

建設業許可申請書の書き方|福岡の主要書類を整える順番

表紙から埋めるより、会社・人・工事の情報を先に固める

建設業許可の申請書は、表紙の空欄を順に埋めるだけでは完成しません。
会社や人の情報、営業所、工事実績を資料から整理し、各書類へ同じ内容をつなげます。
福岡県の現行書式と記載例を使い、最後に書類同士の食い違いを点検する順番が実務的です。

会社の商号や所在地は登記等の基礎資料、経営や技術の経験はそれを確認できる資料に戻って確かめます。古い申請控えは参考になりますが、代表者や営業所が変わっている場合、そのまま転記すると現在の事実と一致しません。どの資料を正本として参照するかを決めましょう。

申請区分と必要書類の一覧を先に確認することも大切です。個人か法人か、一般か特定か、新規か更新等かによって、提出する書類や確認の範囲が変わります。手元の書式を全部作るのではなく、今回の申請に必要なものを選び、その役割を理解します。

作成する順番を整理証拠資料から基礎情報、人・営業所・工事の書類、表紙と添付を横断点検 証拠資料から基礎情報 人・営業所・工事の書類 表紙と添付を横断点検

出典:福岡県「建設業許可の手引き、申請書類などはこちら」提出書類・記載例。

工事実績は、契約内容・期間・金額の集計条件をそろえる

工事経歴書(様式第2号)と直前3年の各事業年度における工事施工金額(様式第3号)は、別々の数字を作る書類ではありません。請負った工事の内容、業種、対象となる期間、完成や未成の区分を整理し、集計の前提をそろえます。売上の帳簿を並べるだけで工事の区分まで決まるとは限りません。

経営事項審査を受ける場合の工事経歴は、県の記載フローに沿って税抜額で記載します。経審を受けない場合も、選択した税込・税抜の表示、財務諸表との整合を確認します。許可の要否を判断するときの税込み基準と、申請書の集計欄の記載方法を混同しないでください。対象期間や端数処理も、資料の途中で勝手に変えないようにします。

工事の抽出と並べ方は、経審ありは、元請完成工事を請負代金の大きい順に元請額のおおむね7割を超えるところまで記載し、続いて残りの元請・下請工事を全完成工事額のおおむね7割を超えるところまで記載する。軽微な工事は10件を超えて記載不要、1,000億円超部分も記載不要という条件を県のフローで確認し、最後に主な未成工事を記載する。経審なしは主な完成工事、主な未成工事を請負代金の大きい順に記載する。です。経審の有無で方法が異なるため、総額だけを同じ割合まで並べればよいと受け止めないでください。完成工事の集計が終わってから主な未成工事を確認し、記載した工事だけの小計と、すべての対象工事の合計を分けます。

契約書と請求書の金額が違う場合には、追加変更や精算の有無を調べます。共同企業体や兼業売上など、単純に足せない項目もあるため、数字を合わせるための調整を先に入れず、差が生まれた理由を説明できるようにしておきましょう。

出典:福岡県「建設業許可の手引き、申請書類などはこちら」工事経歴・施工金額の記載例。

略歴・沿革・使用人数(様式第4号)は、書類ごとの役割を分ける

人の経歴を書く書類と、事業の成り立ちを書く書類では、説明する対象が異なります。常勤役員等(旧:経営業務の管理責任者)の経験を確認する際は、その人の立場と期間を、事業の沿革や証明資料と結び付けます。会社が存在した期間だけで、その人の経営経験を説明できるわけではありません。

営業所技術者等(旧:専任技術者)についても、資格や実務経験、勤務状況をそれぞれ確かめます。役員だから技術担当にも書ける、現場経験が長いから全部の業種を担当できる、といった推測で申請欄を埋めないようにしてください。

使用人数(様式第4号)は、許可申請なら申請日、事業年度終了後の届出なら年度末の状態を、営業所ごとに整理します。常勤の役員や個人事業主を含め、建設業に従事する人を技術・事務等へ区分します。技術と事務の両方なら主な業務で数え、建設業以外の兼業に従事する職員は除きます。従たる営業所の契約権限を持つ使用人は、実際の権限や勤務と照合します。

経歴と沿革は別の視点人の経歴:立場と経験期間、事業の沿革:事業の変遷 人の経歴 立場と経験期間 事業の沿革 事業の変遷

出典:建設業法 第5条・第6条・第7条/福岡県「建設業許可の手引き、申請書類などはこちら」主要様式・記載例。

福岡の現行書式を使い、古い控えや他県の記入例を混ぜない

県が案内する書式の入手先はhttps://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/attachment/288210.zip / https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/attachment/268490.zipです。書式一式には複数の手続きのものが含まれるため、今回必要なファイルを確認して使います。申請用と変更用を混ぜたり、改正前の欄に現在の情報を無理に当てはめたりしないようにしましょう。

記載例の会社名や人名、工事例は、欄の意味を知るためのものです。それを自社へ置き換える際も、証明資料で確認できる事実を書く必要があります。記載例と同じように見せるために、経歴や工事内容を作って整える方法は取れません。

人数の基準日や工事実績の対象期間は、今回の申請区分に合う記載例で確認してください。人員の名簿や実績集計の基準日をそろえ、後から修正した場合は関連する欄も見直します。財務諸表は申告書を写すだけでなく、建設業の様式に合わせた科目の整理も確認します。必要書類の区分は建設業許可の必要書類|福岡で法人・個人の資料を集める順番で確認できます。

出典:福岡県「建設業許可の手引き、申請書類などはこちら」申請書式・記載例・改正案内。

書き終えたら、同じ情報を横断して照合する

最終点検では、書類ごとに完成したかだけでなく、同じ項目を横に並べて確認します。商号、所在地、役職、経験期間、業種、工事実績などが、添付資料や別の様式と食い違っていないかを見る方法です。誤りを見つけた場合は、転記先だけ直さず、基礎情報のどこから違ったのかを調べます。

  1. 申請区分と提出書類を決める。
  2. 証明資料から基礎情報を整理する。
  3. 人・営業所・工事実績の書類を作る。
  4. 表紙等へ集約し、書類同士の内容を照合する。

LINEでは、どの申請を予定しているか、どの書類で止まっているか、数字や経歴のどこが合わないかをお知らせください。全様式を独力で作り直す前に、欄の意味と証明する事実を分けて確認すると、修正する範囲を見つけやすくなります。

出典:福岡県「建設業許可の手引き、申請書類などはこちら」提出書類・記載例。